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【飯田達哉 酔いどれ師匠の酒場探訪】飲まない人はお断り! 酒飲みのための中華バー「十六公厘」(東京・神楽坂) (1/2ページ)

★「十六公厘」(東京・神楽坂)

 花街らしいしっとりとした石畳の路地が印象的な東京・神楽坂。メーンの早稲田通りはいつも賑やかだが、神楽坂上で交差する大久保通りを西に進むと、落ち着いた住宅街になる。牛込神楽坂駅近くの右手、変わった名前を掲げた店がある。『十六公厘』。果たして何の店なのか。

 入り口のガラス戸の上には漢字で十六公厘、カタカナで「ジュウロクミリ」と書かれている。そして看板には《飲む人の店》という文字。こちらは飲まない人はお断り、もちろん未成年もダメで、まさに酔いどれのための店なのだ。

 「公厘」と書いて「ミリ」と読むとは知らなかったが、清代の中国での当て字だそう。知らなくて当然だが、日本の漢字表記では「粍」とのこと。これも知らなかった(笑)。で、「16ミリ」とは何のことなのか? 看板にはお勧め料理として「自家製腸詰」と書かれている。じつはこれがヒント。

 じらさずに言いましょう。腸詰は肉の塊をミンサーで挽くが、その穴が直径16ミリのものを使っているということ。かなりの粗挽きになるが、それがこちらの腸詰の特徴なのだ。この店に来て腸詰食べずに帰る人はいないというくらいの名物。ニンニク、香草、自家製甘味噌とともに供されるが、もちろんそのまま食べても非常に美味しい。

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