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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】「強度変調放射線治療」で、がんなど悪性腫瘍を叩く 明和キャンサークリニック放射線治療科統括部長・菱川良夫さん (1/2ページ)

★明和キャンサークリニック(兵庫県西宮市)放射線治療科統括部長・菱川良夫さん(68)

 兵庫県西宮市。阪神電鉄鳴尾駅の近くにある明和キャンサークリニックは、隣接する明和病院(357床)が運営母体で、がん放射線治療とPET-CT診断に専門特化したクリニックだ。

 今年7月、ここの放射線治療科統括部長として赴任した菱川良夫医師は、兵庫県立粒子線医療センターの院長を務め、のちに鹿児島県指宿市に開設されたメディポリス国際陽子線治療センターのセンター長も歴任した、日本における「粒子線治療」の第一人者。

 炭素イオンを利用する重粒子線治療と、水素の原子核を利用する陽子線治療は、最新のがん放射線治療法としてたびたびメディアでも取り上げられる。そのいずれの治療法も熟知する菱川医師が、現在取り組むのが「強度変調放射線治療」(IMRT)だ。

 ここで用いられる放射線はエックス線。狙った部位(がん組織)で最大照射量になるよう、多方向から照射する特殊な技術を用いたこの治療法は、周囲の正常組織が受けるダメージを最小限に抑えられることから、前立腺をはじめ、肺、食道、肝臓、乳房、直腸、頭頸部などのがんや脳腫瘍など様々な悪性腫瘍の治療に用いられている。

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