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【松浦達也 肉道場入門!】聖夜になぜ鶏を食べるのか アメリカ建国に由来、日本に定着したのは戦後 (1/2ページ)

 クリスマスが近づくとスーパーなどの精肉売り場は鶏肉で埋め尽くされる。一方で世の中には「欧米のクリスマスは七面鳥。チキンなのは日本だけ」と言う人もいる。

 確かに欧米のクリスマスには、七面鳥を食べる習慣がある。その起源はアメリカの建国に由来している。

 そもそも七面鳥は北中米に分布する鳥で、アメリカの先住民インディアンが家畜として飼育していた。

 17世紀初頭、イギリスから新大陸アメリカへと渡った開拓民の飢えた姿を見かねて、先住民が七面鳥などの食料を援助。さらには北米大陸に適した植物の栽培法や狩猟まで教えたという。

 やがて作物は収穫期を迎え、その収穫祭に開拓民は先住民を招待した。この祝宴がアメリカにおける感謝祭の原型と言われている。

 その後、大西洋を隔てた大陸にも、七面鳥が“輸出”されるようになり、欧州でも「ハレ」であるクリスマスに七面鳥を食べる習慣が根付いていったという。

 一方、日本では1913(大正2)年発行の『佳節儀式料理』(赤堀峰吉)に「クリスマスの御馳走献立」として「七面鳥(ターキー)の蒸焼(ロースト)」が登場する。

 七面鳥自体は「定着」には至らなかったが、当時のクリスマス料理に鳥の丸焼きが提供されていたことは、大正期の他の資料などからも伺える。

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