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【どこまで分かる その検査】動脈硬化のリスク・血管年齢が一度に分かる「血圧脈波検査」 早い段階の血管障害を見つけることも可能 (1/2ページ)

 入院施設のある病院にはだいたい導入されている「血圧脈波検査」。動脈硬化の進行の程度が分かる検査だが、何を測るのか。東京医科大学病院・健診予防医学センターの山科章センター長が説明する。

 「動脈硬化は症状なく進行して、ある日突然、脳梗塞や心筋梗塞などの重篤な疾患を引き起こしますが、すべては血管障害によるものであり、発症前に血管障害を評価し、適切に対処することが重要です。血圧脈波検査は、そのリスクを事前に把握して予防に役立てるための検査です。動脈硬化で起こる『血管の硬さ(血管年齢)』と『血管のつまり具合』が一度に分かります」

 検査の手順は、受検者はベッドにあお向けに横たわっているだけ。両腕、両足首に血圧測定用のカフ(帯)を巻き、さらに両腕に心電図の電極、胸に心音を感知するマイクを付ける。あとはスイッチを押せば5分ほどで測定できるという。

 血管の硬さ・しなやかさを調べるのは「PWV」または「CAVI」という検査法が用いられる。どちらも基本的に、血圧波が進むスピード(脈波速度)を測っている。

 「動脈は弾力性があり、心臓から出た血液により動脈はいったん拡張して、また、元に戻る(収縮)力によって全身に送られます。健康な血管はやわらかいので拍動(脈波)がゆっくり伝わり、血管が硬いほど速く伝わります。その脈波が手足に届く速度を測ることで、動脈の弾力性が数値で表示されるのです」

 PWVは血圧の影響を受けるが、その影響を計算式で補正したのがCAVIだ。この脈波速度を測る検査は、動脈硬化の早い段階の血管障害を見つけることができるという。

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