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【松浦達也 肉道場入門!】お歳暮の「肉」は牛か豚か 関東でハム等の食肉加工品が好まれる理由 (2/2ページ)

 一方、関西の牛肉といえば、言わずもがなのすき焼きである。古くは幕末の安政年間(1855~1860年)に、福沢諭吉が「大坂には、牛鍋を食べさせる店が二軒ある」と記したように関西での牛肉人気は並々ならぬものがある。

 とりわけ年末年始のすき焼きを焼くときには、家長である父親がここぞとばかりにその威光を発揮する家も多い。鍋奉行と化した父親は全員が着座するまで、決して肉を焼き始めない。焼いた肉も一枚一枚家族に取り分け、家族もまたうやうやしく肉を受け取る-。

 昭和の頃にはよく見られたそんな光景も最近では少なくなったという。だが、年に一度くらい、家族全員が背筋を伸ばす機会があるのも悪くはない。みなさま、どうぞよいお年を。

 ■松浦達也(まつうら・たつや) 編集者/ライター。レシピから外食まで肉事情に詳しく、専門誌での執筆やテレビなどで活躍。「大人の肉ドリル」に続く新著「新しい卵ドリル」が好評発売中。

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