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おせち料理、それぞれに込められた意味 (2/3ページ)

 ■おせち料理が持つそれぞれの意味とは?

 おせちには普段あまり食べない、いろいろな種類の料理がある。それぞれ意味があるのだろうか。

 「それぞれに謂(いわ)れがあります。例えばお雑煮は年神様への供え餅を分配してご利益を頂戴するためのお料理で、元旦に初めて汲む若水(わかみず)で煮るのが習わしだとか。紅白蒲鉾は日の出の象徴で、めでたさの紅と神聖さの白を意味しています。栗きんとんは黄金色の財宝に見立てて豊かな一年を祈願。黒豆はまめまめしく暮らせるようにとの願いが込められています」(村田さん)

 まめまめしくとは、「まめ=誠実」のほかに、「健康である」という意味もあるそうだ。

 「田作り(ごまめ)は豊作を願い、畑に肥料として小魚をまいたことから名付けられ、なると巻の渦巻きは無限、成長、生命を表しています。昆布巻は『よろこぶ』にかけていて、健康長寿の願いが込められています」(村田さん)

 冷蔵庫のなかった昔、先人たちは日持ちする食べ物にさまざまな願いを込めたのである。

 ■特色ある地方のおせち

 地方色も気になるところだ。

 「全国には郷土料理として伝わるさまざまなおせち料理があります。石川県の『ベロベロ』は溶き卵を寒天で固めたものです。見た目がべっ甲(亀の甲羅)に似ていることからその名がついたという説があり、おせち料理以外でもお祝いやおもてなしの席で出るおめでたい料理です」(村田さん)

 さらに関西ではこんな料理がおせちとして登場する。

 「棒ダラの煮物は関西(京都)で親しまれているおせち料理です。古くから主に北海道や東北で製造されていたものですが、関西にも運ばれて保存食として広まっていきました。『たらふく(鱈福)食べられる』という語呂(いわれ)があることからおせちに採用されているのではないでしょうか」(村田さん)

 ユニークな郷土のおせち料理は、帰省したときの楽しみでもある。

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