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【黒田尚嗣 世界遺産旅行講座】まるで「進撃の巨人」の舞台 ヨーロッパ最大の歴史的城塞都市カルカソンヌ (1/2ページ)

 昨年の12月末にパシフィコ横浜で『お城EXPO2017』が開催され、日本城郭協会より「日本100名城」に続く「続日本100名城」の公式ガイドブックが紹介されました。そこで会場には多くの日本の名城が出展し、活況を呈していましたが、同じ日本城郭協会が選定した「ヨーロッパ100名城」のブースは写真だけの寂しい状況で、城好きの私としては、日本の城だけでなくヨーロッパの城にも関心をもってもらいたいと思いました。

 ヨーロッパ100名城がある国は35カ国で、最多はイタリアとフランスですが、100城中なんと半数以上の52城が世界遺産に登録されています。そこで今回はこの52城の中でもヨーロッパ最大規模を誇るフランスの城塞カルカソンヌをご紹介したいと思います。

 歴史的城塞都市カルカソンヌは古代ローマ時代に築かれた「街(シテ)の要塞」を起源とし、13世紀になって隣国スペインのアラゴン王国に対する防衛上さらなる城塞が築かれるも、17世紀に国境が定まってからは軍事上の意味を失いました。しかし、城壁に囲まれた部分が世界遺産に登録されて以降、フランス国内ではモン・サン・ミシェルに次ぐ一大観光名所となりました。

 この城塞への入り口はナルボンヌ門とオード門という2カ所ですが、二重になった城壁内には50以上の塔やサン・ナゼール大聖堂、12世紀に建てられた歴代伯爵の城館コンタル城など見どころが数多く存在します。

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