記事詳細

【本当は怖い頭痛の研究】「低気圧や台風が近づくと痛い」は思い込み? 他の誘因に目を向け天気を気にし過ぎない (1/2ページ)

★(8)

 昔から「台風や低気圧が近づくと頭痛が起こる」という頭痛持ちの話をよく聞く。いわゆる“気象病”と呼ばれる気圧変化による頭痛だ。

 ところが頭痛に詳しい「秋葉原駅クリニック」(東京都)の大和田潔院長は、「最近では気圧変化が頭痛に影響することには、否定的な研究データが多く出ています」とした上で、こう続ける。

 「たとえば、地上450メートルにある東京スカイツリーの展望台の気圧は950ヘクトパスカルです。一方、台風の平均的な中心気圧は980ヘクトパスカルで、低気圧では1000ヘクトパスカルくらい。展望台に昇ったときの(短時間の)気圧変化の方が大きいのに、利用者に頭痛は起きません」

 天気で頭痛が起こると感じている人は、もっと他の誘因に目を向けた方がいいという。「仕事で多忙」「睡眠リズムの崩れ」「月経周期」などの方が、よっぽど頭痛に影響する。天気のせいにすると、本当の誘因が分からなくなってしまう。

 「天気図で見ると台風や低気圧は視覚的に近づいてくるので、気にし過ぎると『思い込み』に引きずられて気分が落ち込む人がいます。すると脳の痛みを感じる『閾値(いきち)』が下がって、頭重感などの痛みが出やすくなるので、天気を気にし過ぎるのはよくありません」(大和田院長)

 天気の変化は頭痛の誘因としては低いランクに位置づけられているが、注意するのであれば「気圧変化」よりも「気温変化」だ。人の体は一定の体温を保つために、気温が急激に下がったり、上がったりすると血管を収縮させたり、拡張させたりして調節する。脳血管も環境温度の影響を受けて頭痛が起こりやすくなるという。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう

関連ニュース