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【BOOK】けったいで荒唐無稽な物語から得られる心の自由 芥川賞作家・石井遊佳さん (1/3ページ)

★石井遊佳さん『百年泥』新潮社・1200円+税

 第158回芥川賞を受賞した。さまざまな職業体験を経て仏教研究に勤しみ、夫とインドで日本語教師を務める異色の存在。“けったい”で“荒唐無稽”な小説を志向する新・芥川賞作家は受賞決定直後に緊急帰国。その機をとらえ話を聞いた。(文・竹縄昌 写真・春名中)

 --1月16日の受賞決定後すぐの帰国。寒波の日本は大雪も降りました

 「成田に着いたら寒くて寒くて。長袖も足りないので、すぐに空港内のショップでセーターとダウンジャケットを買いました」

 --候補の知らせは

 「突然、候補になりましたと電話で言われたけど、日本でどういう取り上げられ方をされているのかわかりませんでした」

 --受賞が決まったときはご主人とダンスをしていたと

 「取れると思っていませんでしたが、発表が近づくにつれ、なんとなく風が変わったように感じました。でもやっぱり信じられないので、知らせを聞いたときは夫にピースサインして踊り出したんです。記者会見のインターネットのライブ中継を見ていたら、お2人(もうひとりの芥川賞受賞者、若竹千佐子氏と直木賞受賞の門井慶喜氏)が綺麗な格好で金屏風の前にいるのに(インドから中継の)私は汚いオフィスでTシャツとジーンズ姿。私も向こうに行きたいと思いましたね」

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