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【ここまで来た!「放射線がん治療」最前線】シェア高める「放射線がん治療」 正常組織も傷つけた従来の問題を解消 (1/2ページ)

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 外科手術、化学療法と並ぶ「がん3大療法」に数えられる放射線治療。従来は手術や化学療法のサポート的に位置づけられることが多かったが近年、様子が変わってきた。技術革新により、がん治療におけるシェアを高めているのだ。そこで、今日から5回にわたって、がん治療における放射線治療技術の最前線を見ていきたい。

 そもそも従来の放射線治療とは、エックス線やガンマ線を体の外からがん組織に照射することで、がん細胞のDNAを破壊するというもの。早い話が、がんを焼却する方法だった。手術のように皮膚を切開する必要はなく、抗がん剤のような重篤な副作用もなかったが、問題点がないわけでもなかった。

 以前の放射線治療は、がん組織だけを狙い撃ちする技術を持たなかったため、放射線を当てる対象は「がん組織を中心とするエリア」となる。言い換えれば、がんを攻撃するかわりに、周囲の正常組織もある程度のダメージを受けることは仕方ない-という考えに基づく治療だったのだ。

 特に、がんより手前にある組織は、がん以上に強い放射線を浴びることになるため、「無傷」で終わることはまずあり得ない。場合によっては「やけど」に近い状況を作り出すことも珍しくなかった。

 また、従来の放射線は狙った場所で止まるわけではなく、がん組織は通過点に過ぎない。そのため、威力は弱まるものの、がんの奥の正常組織もダメージを受けることになる。

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