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【江口まゆみ 酔っぱライターのお酒見聞録】賀茂金秀、味とネーミングで全国区へ 自由につくった地酒が全国7位になるも、名前にダメ出しされ… (2/2ページ)

 中野社長がつけた「賀茂金秀」という名前で、有力酒販店を招き、東京で大々的なお披露目会を催したのが15年前のこと。それからコツコツと酒販店との信頼関係を結び、注文を増やしていった。今では年間800石をつくり、半分は県外に出荷している。

 「特別純米13」を飲ませてもらった。金光社長がお酒に弱い友人のためにつくった自信作だ。13度なのに飲み応えがあるのは、加水していない原酒だからだ。すごく味があるのに軽やか。後口はしみ通ってなくなるようなキレ方だ。

 「従来のフレッシュ&ジューシーに、今後はエレガントを加えていきたい」と金光社長は語る。旨い酒をつくるのは当たり前。それを上回る努力が、チャンスを運んでくるのかもしれない。 

 ■江口まゆみ 酔っぱライター。世界中の知られざる地酒を飲み歩き、日本でも日本酒、焼酎、ビール、ワイン、ウイスキーのつくり手を訪ねる旅を続ける。近著は『ビジネスパーソンのための一目おかれる酒選び』(平凡社刊)。