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航空機ファーストクラス相当! 平成の一等車「グランクラス」ゆったり座席でリラックス (1/2ページ)

★(1)グランクラス

 内田百間が名作『阿房列車』で「なんにも用事がないけれど、汽車に乗つて大阪へ行つて来ようと思ふ」と言って「列車に乗ること自体を楽しむ」旅を繰り返したのは、昭和30(1955)年前後のこと。時は流れ、同じく30年目を迎えた平成時代ならではの阿房列車の舞台を、各地で探してみた。 (小牟田哲彦)

 『阿房列車』は、「用事がないのにでかけるのだから、三等や二等には乗りたくない」として一等車の旅を志向した。現在、同等の上級クラスの車両といえば、東北新幹線などに連結されている「グランクラス」であろう。各列車1両だけ連結され、定員はわずか18人。航空機のファーストクラスに相当する上級車両として中高年層を中心に根強い人気があり、指定席券が発売開始後すぐに売り切れてしまうこともある。

 東京駅からグランクラスに乗る旅客は、早朝や深夜を除く出発時刻の90分前から、八重洲中央口前にあるJR東日本のビューゴールドラウンジを無料で利用でき、コーヒーやお茶菓子のサービスを受けながら、出発前のひとときを落ち着いて過ごすことができる。本来は同社のゴールドカード保有者向けの専用エリアで、空港ではよく見るが鉄道駅では珍しい。指定席券購入時に特に案内されるわけではないので、存在を知らないままの乗客も少なくないと思われる。改札外にあるのが唯一の難点か。

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