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JR北海道のローカル線に「1日1往復」謎ダイヤ 9時過ぎ出発10時台戻り…日帰り不可能 (2/2ページ)

 1日1回の貴重な新十津川行きの列車に乗って浦臼を出ると、車内に地元客の姿はほとんどない。雪のない季節は広々とした田園風景が、冬は一面の雪原が車窓に展開する。途中駅はどこも、小さな待合室があるだけの簡素な片面ホーム。国鉄時代は北海道各地で見られた赤字ローカル線の雰囲気が、この区間には今も色濃く残っている。

 浦臼から22分で終点の新十津川に到着。駅周辺に著名な観光地などはないが、近年は「日本一終電が早い駅」として鉄道ファンが全国から訪れるようになっている。3月17日のダイヤ改正で新十津川の発車時刻が繰り下がって10時ちょうどになり、同駅で折り返す際の滞在時間が12分から32分に延びる。

 とはいえ、それで同線の利便性が飛躍的に向上するわけでもない。JR北海道は札沼線の非電化区間を「当社単独では維持することが困難な線区」の一つに挙げており、すでに沿線自治体に廃止方針を打診しているという。

 【路線案内】浦臼~新十津川間を走る列車に乗るには、札幌駅を6時58分に出る石狩当別行きに乗り、終点で新十津川行きに乗り換える。所要時間は札幌から2時間半。なお、新十津川駅は函館本線滝川駅から4キロほどの近さにあり、路線バス利用なら約30分、徒歩でも1時間以内で移動できる。

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