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【夏に潜む病気に克つ10カ条】せき(上) エアコンのカビが原因「夏型過敏性肺炎」に注意 2週間以上続くせきは検査を (1/2ページ)

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 梅雨に入り、気になるのがカビ(真菌)の増殖だ。カビが引き起こす病気には「水虫」がよく知られるが、「夏のせき」の原因にもなる。「池袋大谷クリニック」(東京)の大谷義夫院長(日本呼吸器学会指導医)が説明する。

 「毎年決まって6~10月頃まで、夏季の期間中に長引くせきが出るようなら『夏型過敏性肺炎』の可能性があります。原因は『トリコスポロン』という種類のカビが放散する胞子を吸い込むことで、抗体のできた人に発症するアレルギー反応によって起こる肺炎です」

 トリコスポロンは、白や黄色っぽい色をしたカビで朽ちた木材を好む。室内では、台所のシンクの下や浴室などの水回り、カーペットや畳の裏などが発生源になることが多いという。

 秋になってトリコスポロンが増殖しなくなると、せき症状も自然と消えるのが特徴。しかし、5年も繰り返し慢性化すると、肺の組織が硬く縮む「肺線維症」に移行する恐れがある。こうなると治療しても元に戻らなくなるので注意が必要だ。

 カビの多くは温度25度以上、湿度60%程度で発生し、湿度80%以上になると急速に増殖するとされている。冷房使用中はエアコン内部の湿度が90%以上に達し、水滴も付着する。こまめに掃除をしていないとカビの発生源となり、室内にまき散らすことになる。

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