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【松浦達也 肉道場入門!】北海道・釧路生まれの「スパカツ」って? 圧倒的な量感…想像をしのぐ肉の多重構造 (1/2ページ)

★絶品必食編

 北海道には土地ごとに、独特の食文化が根づいている。冬場には寒さ厳しい広大な土地では、往来の頻度は少なくなる。

 いきおい、ご当地グルメの芽はすくすくと育ち、独特の食文化として開花する。

 釧路・泉屋の「スパカツ」はその好例だ。

 スパゲッティミートソース+とんかつというだけで、その圧倒的な量感に胃袋が揺さぶられる。

 だが、現物の迫力は想像をしのぐ。

 「バチバチバチィッ!」という音を響かせる熱々の鉄板の上には約200グラムの極太スパゲッティ。その上にミートソース→とんかつ→ミートソースという、ミートミルフィーユ状態とも言うべき、肉の多重構造だ。

 自家製ソースの総量はなんと280グラム。上からかけられた分だけでも、とんかつの位置がわからなくなるほど多い。

 実は「スパカツ」の誕生にも北海道の寒さが関係しているという。このメニューが生まれたのは、創業から数年経った1960(昭和35)年ごろのことだった。

 当時の店舗には木造ならではのすきま風が吹きこんでいた。暖房器具も現代とは比べ物にならない。当初は普通の皿で提供していたが、ハンバーグやステーキに使う鉄板で提供すれば、寒い店内でも最後まで温かく食べてもらえるのでは…。

 そんな心遣いからスパカツは生まれた。当初の名前は「スパゲッティミートソース ポークカツレツ乗せ」だったが、いつしか厨房へ注文を通すときの符牒だった「スパカツ」へと変わっていった。

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