記事詳細

【ベストセラー健康法】“容赦なく長生き”するための一冊 最初に反感買うほどの強烈な提言 (1/2ページ)

 現代社会に生きる者は、誰もが「人の目」を気にしている。互いに譲り合い、謙虚になることで社会は円滑に保たれる。しかし、そうはいっても人生は自分のもの。自分の身は自分で守らなければ長生きはできない。ならば、人の目を気にせず、公序良俗やら公共の福祉やらを度外視して「長生き」を考えたらどうなるのか。そんな極端な本が出た。

 『容赦なく長生き!』(松村秀樹著、三五館シンシャ刊)は異色だ。医師である著者が、医学的根拠と自身の考察を元に、社会的通念を無視して、「自分自身が長生きする」という一つの目的の達成のみにこだわった指南の書である。

 長生きのみを目的としている本書は、長生きする可能性の低い人に痛烈な宣告を下す。毎年健康診断やがん検診を受けることを否定できない人、ギャンブル依存から抜け出せない人、さらには「牛乳が大好きで毎日飲まずにはいられない人」や「電車の吊革がつかめない潔癖症」、果ては「UFOや宇宙人の存在を信じて疑わない人」なども「長生きできず」のらく印を押される。

 もちろん、なぜこの人たちが長生きできないのか、という理由もきちんと書かれているので、それを知るために読んで理解を深めたい。

 一見、荒唐無稽に思える話も登場するが、一つひとつに医学的根拠があり、読んでいて違和感どころか説得力がある。たとえば、マラソンやジョギングは膝の軟骨の摩耗を早めるのでやるべきではない-というのが著者の意見。だが、素直にそう書かず、「平均寿命まで元気なら、あとは寝たきりでよい-と思うなら、好きなだけやってください」と書かれると、健康のために良かれと思って走っている人はムッとするだろう。

関連ニュース