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【どこまで分かる その検査】40代後半以降の認知症が不安な人に 「アミロイドPET検査」 (1/2ページ)

 いくつか種類がある認知症の中で半数以上を占める「アルツハイマー型認知症」。発症の10~20年前から原因となる「アミロイドβ(ベータ)」というタンパク質が脳内に蓄積する。しかし、これまで、その蓄積を調べる方法がなかった。

 それが近年、「アミロイドPET」という検査法が開発され、アミロイドβの蓄積を画像化してとらえることが可能になった。PET検査といえば全身のがんを調べる検査として普及するが、何が違うのか。2007年から臨床研究としてアミロイドPET検査を開始してきた湘南厚木病院(神奈川県厚木市)の畑下鎮男副院長が説明する。

 「全身のPET検査と違うのは、使う検査薬だけです。当初、米国で開発された検査薬(11C-PIB)は半減期が20分しかありませんでした。それが半減期110分の検査薬(18F剤)が開発され、国内では昨年に医薬品として認可されたのです」

 PET検査は、微弱な放射能を出す検査薬を静脈注射した後、PET装置で撮影する。アミロイドPETの検査薬を投与すると、脳内に蓄積したアミロイドβ蛋白と結合する。それによって蓄積量や蓄積部位が画像として現れるのだ。

 半減期とは、薬が検査するのに十分な放射能を出している時間。以前の検査薬は半減期が短いため、検査薬を製造するサイクロトロンをもつ施設でしか実施できなかった。製造整備のある同院は11C-PIBの時代から検査を開始し、これまで実施数は1500例以上にのぼるという。では、どんな人が受けると有益といえるのか。

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