記事詳細

【食と健康 ホントの話】糖尿病の発症要因に「マグネシウム不足」 (1/2ページ)

 前回は、マグネシウム不足が循環器疾患、とくに狭心症や心筋梗塞のリスクを高めていること、そしてマグネシウム不足は、戦後の日本人が大麦や雑穀などを食べなくなったため起こっていると説明した。

 今回は、マグネシウム不足が糖尿病の発症にも関係していることを説明したい。

 東京慈恵会医科大学客員教授(糖尿病専門医)の横田邦信医師がマグネシウムに目をつけたのは、以前から糖尿病の発症要因とされているものだけでは、日本人が欧米人より太っていないのに糖尿病になりやすいことを説明できない、と疑問に感じたのがきっかけだという。

 「戦後の食生活の欧米化、肥満、運動不足。これらが〈インスリン抵抗性〉をもたらす、というのが現在の糖尿病発症の定説です。肥満、とくに腹部肥満がインスリン抵抗性をおし進めることは事実ですが、それでは欧米人より肥満度が低くても糖尿病になりやすい日本人の特性を説明できないのです」

 インスリンは、血液中のブドウ糖(血糖)を下げる唯一のホルモン。血糖値が常に高いと、全身の血管がダメージを受けてさまざまな合併症が起こる。そのため、インスリンがきちんと働いて血管のダメージを回避することが大切だ。

 インスリン抵抗性とは、その大事なインスリンは十分分泌されているものの、効き目が悪い状態のこと。そのため高血糖が長く続くとインスリン抵抗性がさらに憎悪し、同時にインスリンそのものが十分に分泌され難くなる〈インスリン分泌(能)低下〉も起こる。さらにそのままの状態を放置し常に高血糖の状態になると、糖尿病になってしまうのだ。

 マグネシウムには、そのインスリン抵抗性と分泌(能)低下の両方を改善させる働きがあると考えられている。

関連ニュース