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【どこまで分かる その検査】頭髪の悩みに…AGAリスク遺伝子検査 2つの治療薬、どちらが効果的か判定 (1/2ページ)

 国内に推計1200万人いるとされる男性型脱毛症(AGA)。医療機関で処方される治療薬(内服薬)には、2005年に発売された「フィナステリド」(商品名プロペシア)と、16年に発売された「デュタステリド」(商品名ザガーロ)の2種類がある。

 「AGAリスク遺伝子検査(AGA関連遺伝子発現量の測定)」は、将来のAGAの発症リスクだけでなく、2種類の治療薬のどちらが効果的かが分かる。聖マリアンナ医科大学と男性総合医療「メンズヘルスクリニック東京」(八重洲)が共同で開発した検査技術で、3年前から実施されている。

 何を調べるのか。同院のスーパーバイザーを務める聖マリアンナ医科大の井上肇特任教授が説明する。

 「検体は、頭髪を頭頂部から5本くらい、前頭部から6本くらいをクリニックで抜きます。その検体からAGAの原因に深く関わっている『5α(アルファ)リダクターゼ』という酵素の遺伝子と、アンドロゲン受容体遺伝子の発現量の比率を測定しています」

 AGAの発症には男性ホルモンが影響している。毛根に存在する5αリダクターゼには、男性ホルモンの「テストステロン」を、さらに強力な「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変換させる作用がある。すると、DHTがアンドロゲン受容体と結合し、毛根を萎縮させて、毛が成長できないまま抜けてしまうのだ。

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