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【BOOK】まったく中身のない空論、テレビ局に都合のいいコメント… コテンコテンに斬る! 大阪大学名誉教授・加地伸行さん「マスコミ偽善者列伝」 (3/3ページ)

 --昭和30年代の学生時代は左翼全盛。そのころから「保守」を貫いていたそうですね

 「周りは、マルクスボーイばかり。講義が終わるやいなや、自治会の学生が教室に入ってきて、へたくそな演説をぶつのです。それが、公式的な見解を叫ぶだけ。表面上は大衆には受けやすいから、引っかかってしまうのです。私は当時から左翼の欺瞞(ぎまん)性を見抜いていました。(左翼的な)先生などから、理不尽ないじめを受けたこともありましたが…」

 --アカデミズムの世界は昔から「左」が強い

 「知的活動を行う組織はだいたいそうですね。彼らは徒党を組んで、人事を左右する。高校の教員も最近は『日教組』の組合員が減っているというが、影響力は変わってませんよ。何しろ、元組合員によれば、反対者が3人いれば、学校を動かせる、というのだから油断はなりません」

 ■あらすじ サブタイトルに「建て前を言いつのる人々」とあるように、テレビなどで無智・無定見な意見に終始するコメンテーターや、無責任・無節操な“俗流政治家”を実名で取り上げ、専門の中国古典を引きながら、正義の鉄槌(てっつい)を下す。産経新聞の連載コラム「古典個展」や論壇誌に掲載されたエッセーを1冊にまとめた。

 ■加地伸行(かじ・のぶゆき) 大阪大学名誉教授(中国哲学史)。文学博士。1936年大阪市出身。82歳。京都大文学部卒。名古屋大、大阪大、同志社大、立命館大などで教壇に立ち、論壇誌・新聞など、幅広いメディアで活躍。歯にきぬ着せぬ「直言」で知られる。主な著書に『儒教とは何か』『論語のこころ』『孔子』などがある。

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