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【人とペットの赤い糸】世界に誇れる「人とペットの理想郷」づくりへ 学校、高齢者施設などで様々な施策を (1/2ページ)

 ペットフード協会は、昨年も犬の頭数が減り、猫の頭数は微増に留まっていることを公表した。人口は毎年減少し続け、少子化(15歳未満の子供の数は37年連続減少し、1553万人になった)が進む一方、65歳以上の高齢化率は28・1%、3558万人になった。

 また、昨年のインバウンドの訪日客は約3200万人となり、伸び率は世界トップクラスである。今年、政府は3500万人を超える見込みを立てており、東京五輪が開催される2020年には、4000万人を目指している。

 人とペットの共生については常に欧米がリードしているというイメージが出来上がっているが、欧米、アジア太平洋地域のシェルター、動物病院、ペット専門店を視察してきた筆者は必ずしもそうとは考えていない。

 例えば、ドイツのほとんどの都市にティアハイム(動物の収容施設)が配置されているが、なぜあのように多くのティアハイムが必要なのだろうか? ティアハイムに預ける理由を聞いてみると「引っ越しするから」「アレルギーが出たから」などで、ペットを手放す人が多い。引っ越し先でまた新たなペットを受け入れればよいと考える人もいる。

 ペットに対する考え方はそれぞれの国民性や環境によっても異なるが、一旦ペットを迎え入れた日本人の場合、引っ越しなどで手放すのは比較的少ないと見た方がよいだろう。その点では、日本人の方がペットに愛着があるのかもしれない。

 今年は動物愛護に関する法律が改正される見込みだ。さまざまな課題が議論されているが、日本の特徴を生かし「人とペットの理想郷」をつくろうとする検討や計画の動きが地方自治体にできつつあることは心強い。

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