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【甘く見てはいけない 前立腺がん最新治療】「前立腺がんは放置しても大丈夫」は大きな誤解! 命を奪う恐ろしい病気 (1/2ページ)

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 前立腺がんは安全ながんなので、放置しても大丈夫-という話を聞いたことがないだろうか。この話を曲解してしまうと、取り返しのつかない事態を招きかねないのだ。

 「前立腺がんは、肺がんや大腸がんと同じように、命を奪う恐ろしい病気。まずその認識を持ってもらう必要があります」

 そう語るのは、東海大学医学部付属八王子病院泌尿器科准教授の小路直医師。冒頭で触れた「噂」が独り歩きして、前立腺がんは安全だと思い込んでいる人が少なくないことに警鐘を鳴らす。

 前立腺がんの「早期」とは、がんが前立腺内に留まっている状態をいうが、これにはいくつかのタイプがある。

 早期の前立腺がんのうち、50~55%は前立腺のほぼ全域にがんが分布しているもの、35%は限局しているものの、ある程度のボリュームがあるもの、そして15%はサイズが小さくて悪性度も低く、放置しても悪さをする危険性の低いもの-の3タイプ。このうち、最後に挙げたタイプについては、特に治療はせず、経過観察だけを行う「監視療法」が取られることになる。

 じつは、このことがメディアでたびたび取り上げられる中で、「前立腺がんは放置しても安全」という誤解が広まっていったのだ。経過観察となるのは「早期の前立腺がんの15%」に過ぎず、残る85%は何らかの治療をする必要がある-というわけだ。

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