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【中原英臣 あの医療情報ウソ?ホント!】インフルエンザ後に気をつけたい 「誤嚥性肺炎」予防に十分な歯磨きを (1/2ページ)

 高齢者にとって冬の大敵は、日本人の死因の3位になった肺炎です。肺炎で亡くなる人は年間約12万人ですが、その96%が65歳以上の高齢者です。肺炎のなかで高齢者がもっとも気をつけなくてはならないのが誤嚥性肺炎です。実際、高齢者がかかる肺炎の7割が誤嚥性肺炎です。

 誤嚥性肺炎は食事のときに食べ物や飲み物が間違って気管に入ってしまうことで起きます。本人が自覚しているのが「顕性誤嚥」ですが、高齢になると睡眠中に口腔(こうくう)内の細菌を含んだ唾液が気管に入ることで発生する「隠れ誤嚥」が起きやすくなり、その結果、医学的には「不顕性誤嚥」による誤嚥性肺炎が起きます。

 寝ているときに唾液が気管に入っても、普通の人なら無意識のうちに咳がでて排出されますが、高齢者の場合は咳反射機能が低下してしまい、気がつかないうちに誤嚥を起こしてしまうのです。

 高齢になると、唾液の分泌量が減少して、口やのどが渇きやすくなります。医学的には「ドライマウス」と呼ばれています。とくに睡眠中は口呼吸になるので、口腔内が乾燥してしまいます。

 冬の季節に増えるインフルエンザにかかると嚥下機能が低下します。そのため、インフルエンザが治った後から誤嚥性肺炎になる高齢者が増えています。さらに高齢者の場合、インフルエンザでなくてもカゼをひいても、同じようなことが起きます。

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