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【どこまで分かる その検査】めまい判定のハイテク機器「ビデオ式眼振計」 (1/2ページ)

 耳鼻咽喉科のめまいの検査では、聞こえの状態を調べる「聴力検査」、眼球運動を調べる「眼振(がんしん)検査」、体の揺れの状態を調べる「重心動揺検査」が行われる。「ビデオ式眼振計(VNG)」は、いくつもの眼振検査を1台で計測できるハイテク検査システムだ。

 めまいと眼球の動き(眼振)に、どんな関係があるのか。日本めまい平衡(へいこう)医学会「めまい相談医」でVNGを導入する「やべ耳鼻咽喉科 表参道」(東京都港区)の矢部多加夫院長が説明する。

 「体の平衡は主に、目からの情報、内耳(三半規管と耳石器)の情報、手や足の筋肉からの情報の3つの器官から集められ、それが脳幹や小脳で受け取られ制御されています。平衡機能に乱れが生じると眼球にも乱れた動きが現れ、めまいを感じます。眼振は、その原因によって特徴的な動きが現れるのです」

 めまいは平衡を保つ経路の障害部位により「末梢性(まっしょうせい)めまい」と「中枢性めまい」に大別される。末梢性めまいは主に内耳の障害で、メニエール病、良性発作性頭位めまい症、突発性難聴、前庭神経炎、ハント症候群などがある。中枢性めまいには、脳血管疾患や神経変性疾患などがある。

 VNGは、従来の赤外線CCDカメラを装備したゴーグルを付けた暗所状態で頭位や体位の変化で発生する眼振を調べる検査の機能はもちろん、「眼振電図検査」の機能も備わっている。

 「従来の電極式眼振計(ENG)で行う眼振電図検査では、患者さんの顔の5カ所に電極を貼って検査する必要があります。しかし、VNGは電極ではなくゴーグルを付けて検査をするので、皮膚からのノイズはなく、患者さんの負担の軽減にもなります」

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