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【連休明けが危険!心臓突然死】健診値が正常でも起きる「スパズム」 健康管理に気をつけていても思わぬ“落とし穴”が (1/2ページ)

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 国内で年間7万人もの命を奪う心臓突然死は、心室細動に関わることを前回までに紹介した。心臓の左心室がけいれんしたような状態になり、血液を送り出すことができなくなって突然死につながる。それは、健康管理を心掛けて心臓病と診断されていない人でも起こり得る。

 「心臓突然死の約9割は、狭心症や心筋梗塞などの既存の心臓病を抱えている人です。この中には、心臓病や動脈硬化と関係なく、血管の攣縮(スパズム=けいれん性の収縮)によって生じる人もいます。心臓突然死は中高年男性が発症しやすいので、多くの人の身近な問題ともいえます」

 こう話すのは、東邦大学医療センター大森病院循環器センター長の池田隆徳教授。専門的診断・治療と同時に、心臓突然死の予知と予防の研究なども行う。

 狭心症や心筋梗塞は、動脈硬化に起因する。動脈硬化が進んだ血管壁には、プラークという粥状の物質が溜まり、血管を狭くしたり血栓を生じたりする。ところが、心室細動を起こした人の中には、プラークのない正常な血管であっても、スパズムが起こることがある。冠動脈がスパズムを起こすと、血管がけいれんして血流が止まるため、心筋がダメージを受けて動きが悪くなり、狭心症や心筋梗塞のような状態になる。

 「健診値が全て正常で、健康管理に気をつけている人でも起こるスパズムは、近年、過度なストレスが関与することがわかりました。健康管理が十分でも、ストレスがかかり過ぎた状態により、スパズムを起こしてしまう人がいるのです」

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