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【食と健康 ホントの話】白内障予防、緑黄色野菜不足の人はサプリで摂取を (1/2ページ)

 アンチエイジングや糖尿病でよく聞く「酸化」や「糖化」。これらは、肌のシミやシワを気にする人や、糖尿病の人だけが避けるべきものではなく、目の老化にも関係することが分かってきた。

 白内障は、酸化や糖化によって、水晶体(カメラのレンズに相当)が濁るために発症することが分かっている。そこでまずは、酸化を防ぐ食品成分について紹介しよう。

 米国の加齢性眼疾患研究の予防と進行抑制に関するサプリメントの大規模研究(AREDS2)では、ルテインを中心とする抗酸化サプリメントが、加齢黄斑変性に予防効果アリと認められていることは前回説明した。

 白内障については変化なしとされていた。ところがその後のいくつかの派生研究で、ルテインやゼアキサンチン(ともに、黄斑や網膜、晶体に局在する天然色素)の食事での摂取量がかなり低い群では、ルテイン等を含む抗酸化サプリメントを一定期間摂取すると、白内障の手術率が減少することが分かってきた。

 白内障予防研究の第一人者である、金沢医科大学眼科学教授の久保江理医師が説明する。

 「ルテインやゼアキサンチンの食事での摂取率が少ない人では、サプリメントで摂取することが白内障予防に効果的なのではないかと考えています。とくに核白内障(水晶体の中心部が硬化)について、6件のコホート研究、4万人以上の症例をメタ解析した研究では、抑制効果があるという結果が導き出されています」

 たとえばルテインは、加齢黄斑変性予防には1日10ミリグラムを摂取することが望ましいとされる。白内障も同程度と考えると、これを食事で全部摂るのはなかなか難しい。

 ホウレンソウなら半束、グリーンレタスは1・3個、ブロッコリーは2束、卵黄だと50個も摂らなければならない。

 現時点で、どのくらいの量が白内障予防に有効かの結論は出ていない。そこで、緑黄色野菜をほぼ摂らない人はサプリメントを多めに摂る、あるいは、食事でかなり摂っている人は少なめに摂るなど、自身の食事内容と照らし合わせて考えてみるといいだろう。

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