記事詳細

価格なんと3349万円 白血病新薬「キムリア」への期待と現実 (1/2ページ)

 価格なんと3349万円だが、1度の投与で白血病などの血液がん治療に効果が期待されている新治療薬「キムリア」。22日からは保険が適用され、数十万円で治療を受けることができる。従来の抗がん剤が効かなかった患者にとっては光が差すが、重い副作用や、治療施設の少なさなど課題もある。

 スイスに本社がある製薬大手の日本法人・ノバルティスファーマが製造販売するキムリアの治療対象となるのは、血液がんの「B細胞性急性リンパ芽球性白血病」の25歳以下の患者と、「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」の患者。投与は1度のみで、従来の治療薬に効果が得られなかった患者への効果が期待されている。

 1回当たりの薬の価格としては最高額の3349万円。治療費の窓口負担は通常1~3割だが、月ごとの自己負担に上限を設ける「高額療養費制度」があるため、年収約370万~約770万円の患者で自己負担は約41万円。年収が最も高い所得層では58万円になる。

 患者から採取した免疫細胞の遺伝子を改変してがんへの攻撃力を高める「CAR-T細胞療法」と呼ばれる国内初の治療法で、日本人も参加した治験では白血病で約8割、リンパ腫で約5割の患者が大幅に症状が改善した。

関連ニュース