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【週末、山へ行こう】岩稜を登った先に360度の展望 「八ヶ岳・赤岳」 (1/2ページ)

★八ヶ岳・赤岳(山梨県北杜市・長野県茅野市)

 梅雨に入ると「夏山スイッチ」が入るような気がする。夏が来る、今年はどこに行こうかなと、いそいそとガイドブックや雑誌を取り出して眺め始める。雨で山に行けなくても、山に向かう気持ちが高まるのが梅雨どき。

 シーズンはじめに訪れたいと思うのが八ヶ岳。長野、山梨両県境に南北に連なる、標高2899メートルの主峰・赤岳をはじめとする山々。「八ヶ岳」というが8つの山があるというわけではなく、稜線(りょうせん)上の主な山を数えても8つ以上ある。夏沢峠を境に南八ヶ岳と北八ヶ岳に分かれ、南八ヶ岳は険しい岩稜、北八ヶ岳は針葉樹と苔の広がるたおやかな森。

 赤岳は山梨県側からも長野県側からも登山道があるが、比較的よく登られているのは長野県側、美濃戸口からだろう。中央本線茅野駅から登山口へのバスが出ていてアプローチがしやすく、山の中腹や稜線に快適な山小屋があるのも安心だ。

 このルートのハイライトは森林限界を超えてからの岩稜帯。赤茶けた荒々しい岩場をよじ登っていく。鎖やはしごがつけられている登山道とはいえ、なかなかの高度感。高度が上がるにつれて眺めが良くなっていく。

 山頂は360度の展望。目の前に連なる中央~北アルプスの山々に思わずため息をつく。南側を見れば赤岳から続く南八ヶ岳の稜線、その先に南アルプスの山々が連なっている。富士山も顔を出している。あの山には行ったことがある、あの稜線を歩いてみたい…見えている景色を楽しみつつ、妄想の広がる時間が楽しい。

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