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【ぴいぷる】小窓の中に広がる摩訶不思議“パノラマ島” 箱庭アーティスト・安田誠一さん「理想のテーマパーク作るのが夢だった」 (1/3ページ)

 ■江戸川乱歩に影響

 優雅に小舟が行き交うベネチアの運河、勇壮なカナディアンロッキーの雪景色、常夏の楽園モルディブの環礁…。

 世界の絶景が、小さな木箱の中に奥行きある立体的な風景として再現。小窓からのぞくと、パノラマの“極小世界”が目の前に鮮やかに広がる。

 「多くの人に“小さな世界旅行”を気軽に楽しんでもらえたら」と、日本を代表する箱庭アーティストは期待を込める。芸術家と呼ばれるが、家具職人だった意地も込め、屋号は「箱庭屋」だ。

 こんなに手の込んだ箱庭世界を再現できる芸術家は国内でただ一人。世界にも類はないだろう。

 小窓の中に広がる独創的な世界は、リアルな都市の再現でありながら、巨大なテーマパークを両手でつかめるスケールに閉じ込めたような摩訶不思議な空間だ。

 「小学生の頃に読んだ江戸川乱歩の小説『パノラマ島奇談』に出てくる理想郷の島の世界観に影響を受けています」と語る言葉に納得がいく。

 主人公が巨額を投じ、無人島に理想郷を築き上げる乱歩のファンタジーの世界観とが重なり合う。

 幼いころから物づくりが好きで、模型製作や絵画が得意だった。大学卒業後、遊園地で働いた。

 「理想のテーマパークを自分の手で作るのが夢だったんです」と語るように、就職の理由も大好きな乱歩の影響だった。

 遊園地は憧れの職場。施設運営から、壊れた遊具を直すなど園内の仕事は何でもしたという。

 仕事には満足していたが、1995年、突然、退職を決意する。

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