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【阿部亮のつぶやき世界一周】報道されない欧州の気候大異変 記録的猛暑から一転、大寒波に

 欧州各地は、今年6月下旬に記録的な猛暑に見舞われた。フランスやスペインでは45度、ドイツやポーランドなどでも38度以上を記録した。

 欧州西部は、北大西洋の暖流と偏西風の影響を受けて、夏は涼しく低湿度、冬は温暖のはずで、家庭のクーラーの普及率は、フランスで5%未満、ドイツで2%未満。また、電車や地下鉄などの交通機関や、学校や職場などの冷房普及率も低く、熱波に襲われると、車内や室内が蒸し風呂状態になるらしい。

 もともと欧州では、冬の寒さを防ぐ目的で、気密性の高いれんが造りの建物が普及し、その建物を現在でも利用しているので、クーラー設置用の穴を外壁に開けられない。このため、事務所などでは、日本で大昔にはやった、窓設置型のクーラーがバカ売れしているとのこと。

 欧州では2003年7月から8月にかけて熱波に襲われ、フランスで約1・5万人、スペインで約4万人、イタリアで2万人など、全土で合計7万人以上の死者が出た。

 以降も数年置きに熱波が発生して、その都度、多数の死者を出している。

 今年は03年以上の大災害の到来かと騒がれていたが、7月3日以降、一転して欧州北部を中心に大寒波に見舞われ、オランダ、ドイツ、ポーランドなどでは、氷点下を記録したり、霜に襲われたりと、もはや予測不能の異常気象到来かと恐れられている。

 これら気候の大変動は、温暖化によるジェット気流の速度低下や蛇行の結果とのことだが、日本ではこの大異変が、ほとんど報道されないのはナゼ?

 ■阿部亮 北海道札幌西高等学校卒業。19歳で陸路を世界一周。ニッポン放送「阿部亮のNGO世界一周!」のメインパーソナリティ。ミャンマー、ネパール、カンボジア、ブルキナファソ(西アフリカ)に12校の学校を建設している。

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