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【ぴいぷる】「町中華」を徹底調査! ノンフィクション作家・北尾トロさん「味はソコソコ。化学調味料はギンギン。でも、なせだか行きたくなる」 (1/3ページ)

 「何だソレ? 町中華なんて言葉、初めて聞いたぞ!」

 6年前、学生時代から通っていた東京・高円寺の中華料理店に「久々に行こう」と友人のライター、下関マグロさんを誘ったら、閉店していた。このとき、ボソッと「町中華はどんどん減っていくな」とツブやいたら、「町中華って?」とマグロさんが大きく反応したことが新鮮だった。

 「以前から年長の人たちが普通に町中華と話していて、頭に入ってました。『街中華』では立派な感じ。小さな駅や住宅地にあるイメージです」

 町中華は個人経営の大衆的な中華食堂のこと。入り口に鉢植えと出前機を載せたバイク、食品サンプルにはラーメン、餃子などの中華のほか、カツ丼、カレー、オムライスも並ぶ。店内に入ると、高齢の店主が鍋を握り、テレビがついていて、油まみれの漫画誌がある。

 「安くてボリュームがあって味はソコソコ。おいしすぎない。化学調味料をギンギンに使っている店もある。でも、なぜか週1回は行きたくなるんです」

 かつては1つの町に何軒もあった。しかし、店主の超高齢化と後継者不足などで、続々と閉店に追い込まれ、絶滅寸前という。

 「『東京五輪後に閉める』と言う店主は多いんですが、すでに予告もなく閉めた店もあって、町中華はまさに一期一会の状況。なくなって騒ぐより、今あるものを記録するのが重要だと思いました」

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