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【続・長生きは本当に幸せか?】前立腺がんの確定診断から数カ月… 私が「放置」しているワケ (1/2ページ)

 私はいま前立腺がんを患っています。がん宣告を受けたのは、今年の6月。ダイナミックMRIによる検査の結果、「ステージはT2で、大きさは1センチほどです」と告げられました。

 一般の方なら、がん宣告を受けるとショックを受けます。しかし、私はこの結果を予期していたため、やはりと思っただけでした。そして、今日まで、ほぼ何もしていません。懇意の専門医に頼んで免疫療法を試してもらっていますが、それだけです。つまり、がんを放置しています。

 前立腺がんには、3大標準治療とされる、「手術(外科治療)」「放射線治療」「ホルモン治療」があります。このうち、たいていの場合、医者は手術を勧めます。この3つを組み合わせることもあります。しかし、私はすべて拒否。拒否というより、はなから手術は考えていませんでした。

 というのも、前立腺がんは進行が極めて遅いがんだからです。たとえ放置しても、暴れ出すことはほとんどなく、寿命をまっとうできる可能性の方が、はるかに高いのです。

 私の場合、10年ほど前から、血液検査によるPSA(前立腺特異抗原)の数値が高めでした。PSA数値が高いと、前立腺肥大や前立腺がんが疑われます。PSAの基準値は50~64歳で3・0ng/mL以下、65~69歳で3・5ng/mL以下、70歳以上4・0ng/mL以下です。

 私は、10・0ng/mLを超えていました。ですから、がんがあって当然なのです。

 「そんなに数値が高いのに放っておいていいんですか?」と、事情を知らない人は聞いてきます。「いいんです」と答えるほかありません。

 なぜなら、PSAを問題にするのは、ほぼ日本だけだからです。アメリカの場合、PSA検査はほとんど無意味とされ、高くても日本のようにすぐに「生検」とはなりません。

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