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【ぴいぷる】作家・綿矢りさ 芥川賞から15年、書けないスランプ…たどり着いた「生のまま」 (1/3ページ)

 チャーミングな人だ。茶色っぽい長い髪に大きなイヤリング。大胆に肩を出した黒のノースリーブ。オシャレな姿は、デビュー当時から変わらない愛らしいルックスとあいまって、30代半ばになったとは思えない。はんなりとした関西弁が柔らかみを加えている。

 「なかなか関西弁が抜けませんよね。(標準語は)イントネーションが難しいでしょう」

 京都に生まれ、早稲田大学進学時に上京。作家となってからは関東と関西を行ったり来たり。今は結婚、出産を経験し、子育てに追われるようになって生活も変わった。

 「(小説を)書く時間は、子供を保育園に預けたり、夜に寝かしつけたときしかなくなった。家事もあります。だから時間が貴重だと思えるようになったし、(家族と過ごす時間が)いい気分転換にもなりますよ」

 15年前、史上最年少の19歳で芥川賞を受賞した。受賞作はベストセラーとなり、同時受賞の金原ひとみ(当時20歳)とともにメディアの脚光を浴び、一躍、文壇のシンデレラに。

 ところが、下積み経験がまったくないままのデビューは、やがてプレッシャーとなってのし掛かる。書かなきゃ、と思って夜に執筆すると、昼間の講義は眠たくてしかたがない。昼夜逆転の生活が続き、もうふらふら。勉強も仕事も恋愛もうまくいかなくなった。

 「すべてに元気がない。太陽を浴びないような生活だから当然ですよね」

 書けないスランプは大学卒業後4、5年間も続く。

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