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【ベストセラー健康法】「三途の川」を渡るための心構えとは… 死を過度に恐れず、毎日を穏やかに過ごす (1/2ページ)

 年齢を重ねれば重ねるほど迫りくる自分や肉親の「死」への恐怖。つい目を背けたくなるが、避けられないものだからこそ、死への向き合い方が大切だと医師が指南する。

 『医者だからわかった「三途の川の渡り方」教室』(幻冬舎)という刺激的なタイトル。著者は、昭和大学客員教授の中島宏昭氏。呼吸器の専門医として長年、生と死に寄り添ってきた中で「良く死ぬとはどういうことか」を思案し、綴ったものだ。

 「死が日常から切り離されている現代では、死の話題は触れてはいけないもの、暗いものと思いがち。しかし、本書は軽く晴れやかな心で『死とは何か』を考える一冊です」(編集を担当した幻冬舎の寺西鷹司さん)

 本書には、中島氏が実際に患者から聞いた臨死体験の内容をはじめ、「死」に関するエピソードが多数綴られている。中でも死に顔に関するエピソードは特に興味深い。「死に顔」といえば、菩薩のような穏やかな顔を誰もが思い浮かべるだろう。しかし、そうとも限らない。中島氏は医学部の学生だった当時、人体の標本をつくる作業のため、さまざまな遺体と対面したが、そのうちの一つは両目を見開き、口は曲がって恐ろしい形相だったという。聞けば、この遺体は無理心中で亡くなった人で刺された傷は20カ所以上に及んでいたそうだ。

 怖い死に顔の多くが憎悪や怒りを持ったまま亡くなる人だそうで、「生き方は死に方に表れる」と中島氏。幸せな死に顔になるには、人々に誠意を尽くしつつ自分が満足する生を送らなければならないと結論づける。

 また、昨今は生前に写真を撮って遺影を準備する人も多いが、「死後、身内の人の心にずっと残るのは遺影ではなく、死ぬまでの日々と、棺の中の死に顔」だという。死に顔が平穏であればこそ、家族の心もまた慰められるそうだ。

 では、限りある生を充実させるにはどうしたらよいのか。その方法についても言及している。

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