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【健康誌イチオシ特報】認知症の前段階で嗅覚機能に衰え 食事やアロマの「香り」でボケ防止 (1/2ページ)

 2月1日発売の『健康』3月号は、「もの忘れ・ボケ防止」の大特集。近年、認知症患者が急増しています。そもそも、認知症とは脳を構成する神経細胞が急速に減少して正常な働きを失い、認知機能が低下する病気です。初期症状は、同じ話を繰り返す、鍵や財布をなくす、人や物の名前が出にくくなるといったことが挙げられます。

 また、最近の研究では、認知症の中でも多くの割合を占めるアルツハイマー型認知症において、初期症状が起こる前段階で嗅覚機能が衰える傾向にあることが明らかになってきました。

 逆を返せば認知症の早期発見と予防の鍵となるのは、嗅覚機能。鼻から入ったにおいは、大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)という部分に伝わるのですが、このとき、においの情報は、記憶をつかさどる海馬(かいば)を通ります。

 つまり、普段からにおいを意識していれば、嗅覚が刺激されることで、古い記憶が呼び起こされて、脳が活性化することが考えられるのです。

 さらに、においを感じ取る嗅細胞は、脳の神経細胞の中でも神経の再生が起こる、珍しい細胞です。

 通常、成人の脳の神経細胞は再生しないのですが、例外なのが嗅細胞や海馬の細胞といわれています。そのため、においという刺激を与え続ければ、脳の衰えた部分の再生が促進されて、認知症の予防につながると期待できるのです。

 嗅覚に刺激を与えて、脳機能を維持するための最も手軽な方法は、朝・昼・晩の食事のときに、旬の食材や香りの強い野菜、果物を使ったのにおいを10秒ほど意識的にかぐことが挙げられます。その結果、嗅細胞が刺激されて、嗅覚機能の衰えが抑制できると考えられます。

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