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【ドクター和のニッポン臨終図巻】野村克也さん 毎日毎晩、妻・沙知代さんを想い続けての旅立ち (1/2ページ)

 野村沙知代さんの死を当連載で書いたのは2017年12月のこと。こんなふうに書きました。

 〈…それにしても、野村克也さんの憔悴ぶりが気になります。妻に先立たれると急に弱ってしまうのが夫という生き物です。孤独に負けず、元気でいらっしゃることを祈ります。それが奥様への最大の供養になると思います〉

 あれから2年と少し。毎日毎晩、妻・沙知代さんを想い続けての旅立ちだったようです。

 戦後初の三冠王に輝きながらも、「生涯一捕手」と自ら言い続けた野球界のレジェンド・野村克也さんが2月11日にこの世を去りました。享年84。死因は、奥様と同じ虚血性心不全との発表です。入浴中に倒れていたのを発見され、救急車で搬送されたそうで、孤独死との報道もあります。

 そのため、「息子のカツノリ氏は何をやっているんだ!」というファンの声もあったようですが、どんなに近くに住んでいても入浴死は避けられない場合が多いですし、そもそも風呂に入っているときは誰もが孤独です。家族を責めるのは筋違いでしょう。

 2階のお風呂でお爺ちゃんが亡くなっているのを、1階の家族が丸一日気が付かなかったという私の在宅患者さんもおられました。

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