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【MCIリバーター 軽度認知障害回復奮闘記】歯磨きを1日に5回はする できれば自分の歯で…しっかり噛めば記憶力向上! (1/2ページ)

 歯の手入れも認知症予防に有効、と専門書を読んで知ったのもMCI(軽度認知障害)と診断された直後だった。僕は東京・四谷にあるかかりつけの歯科医院に行き、MCIと診断されたことも告白したうえで認知症と歯の関係について質問した。

 「よく噛んで食べることは健康の源。歯を大切にする人は認知症になりにくいと聞いたことがあります。認知症予防ということであれば、いっそうのケアが大切。歯周病対策のためにも定期的に検診をしましょう」

 僕に入れ歯はない。治療済みの歯は2、3本あるが28本すべて自分の歯だ。その上で「いっそうのケアを」との助言だった。

 3カ月に1回の定期検診のほか、歯磨きもそれまでの毎朝晩の2回に加え、毎日5、6回は必ずするようにした。カバンには携帯用歯ブラシセットを入れている。

 起床してすぐに1回、朝食を食べて2度目。昼食後に3度目。取材で人に会う場合はその前に4度目を。そして夕食後に5度目、就寝前に6度目。そうこうするうちに効果が表れ歯周ポケットが格段に良くなった、と担当歯科医がほめてくれたのである。

 認知症と口腔(こうくう)ケアについて長く研究をしている東京都健康長寿医療センターの平野浩彦・専門副部長に取材したことがある。

 「咀嚼(そしゃく)をすると脳の血液量が上昇する。しっかり噛むと集中力を高めて記憶機能を向上させることは分かっています」という。アルツハイマー病の場合、記憶障害や空間認知機能低下などを起こして歯の磨き方や入れ歯の使い方を忘れてしまう人も多いそうだ。

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