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【今から始めよう!70代まで働く健康術】糖尿病や心筋梗塞の原因? 歯周病と腸内細菌、全身病の関係 (1/2ページ)

 鼻からチューブを入れた経鼻栄養から、自分の口で食べられるようにリハビリで改善すると、口腔内細菌や腸内細菌が良い状態に変化する研究結果を前回紹介した。口の中の細菌と腸内細菌は、関連すると考えられている。歯周病の場合、腸内細菌はどう変わるのか。

 「動物モデルの研究では、歯周病によって腸内細菌叢(そう/多種多様な細菌の集まり)が変化することはわかっています。人間ではまだ確かめられていません。ですが、歯周病と全身疾患の関係から、腸内細菌叢にも悪影響を及ぼすと想定されます」

 こう説明するのは、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科歯周病学分野の片桐さやか助教。同科高齢者歯科学分野の戸原玄(はるか)准教授らとの共同研究で、冒頭の結果を昨年12月、国際科学誌に発表した。

 「歯周病の炎症がひどくなると、歯周病菌が毛細血管から血液に入り込み全身を巡ることで、さまざまな病気(別項参照)との関連が指摘されています」(片桐氏)

 口の中にも良い働きをする菌もいれば、悪い働きをする菌もいる。その数700種類以上。歯周病に関わる菌もいろいろだが、代表格はジンジバリス菌(ポルフィロモナス・ジンジバリス)。心筋梗塞や狭心症などに関わる動脈硬化の血管からも、ジンジバリス菌が見つかったと報告されている。また、糖尿病を悪化させる要因となり、歯周病が糖尿病を悪化、糖尿病が歯周病を悪化と、相互に悪い働きをすることも明らかになっている。

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