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【板倉あつし 菜湯紀】こだわらない「こだわりの食」に脱帽! 長崎県壱岐市・湯本温泉郷「海老館」

 湯本(ゆのもと)温泉郷「海老(かいろう)館」の源泉は壱岐湯本温泉。泉温64.5度の中性で泉質はナトリウム-塩化物温泉。この宿だけの源泉は加水加温循環濾過(ろか)消毒なし、毎日清掃換水の完全源泉かけ流し。

 「別にこだわりはないですよ」という夕食の刺し身は、津本式血抜きを施した4日熟成の黒マグロ。赤身は酸味が持ち味。トロは旨いの語源の「甘い」を感じる逸品。3日熟成の寒ブリのうま味は口中に絡みつく。

 いっさき(イサキ)の焼き造り、カンパチ・キビナゴ・マダコ・サザエ。アワビは何もつけずにかみ砕くと滋養強壮・疲労回復の源タウリンをまる飲みしたよう。肝酢と合わせれば老化予防に効果的とされるジメチルサルファイドもたっぷりだ。

 壱岐の水耕栽培「ママ泣かせ」トマトとアボカド、濃厚な味のセッカカキ(セッカというタガネのような道具で岩に張り付いた小さなカキを丁寧に採ったもの)のみぞれポン酢。宿オリジナルの潮鍋、A4ランクの壱岐牛フィレステーキは55度の低温調理…こだわり抜いた料理に脱帽。この島の食レベルは高い! (一社)プレスマンユニオン理事/温泉ソムリエ・板倉あつし

 ■壱岐湯本温泉 潮湯の宿「海老館」(かいろうかん) 長崎県壱岐市勝本町立石西触91の5。0920・43・0012。平日2人1室1泊2食9000円~。詳細はWEBで。

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