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【歯周病とコロナ 感染予防を追う】口腔内の細菌が血管に…菌血症と糖尿病、コロナの怖い関係 (1/2ページ)

 「菌血症(きんけつしょう)」という病名をご存じだろうか。血液に細菌が入り込む病気で、これが原因で致命的な病態に陥ることもある。

 原因には外科的な手術、抜歯や歯科治療などが挙げられるが、近年特に注意を呼び掛けられているのが「歯周病」だ。

 歯垢などが蓄積して歯肉に炎症が起き(歯周炎)、さらに悪化して歯根膜や歯槽骨などの歯周組織が崩壊してしまう歯周病。歯茎が腫れて、歯がぐらつき、最終的には抜け落ちてしまう。その間、歯茎からは断続的な出血を見ることになる。

 歯茎から出血する、ということは、歯茎を通じて血管と外界(口腔内)が通じ合っていることを意味する。つまり、口腔内の物質が血管に流入できる状態、ということになる。

 口腔内には無数の細菌が存在する。そうした細菌が血管に入り込むと菌血症となる。前振りが長くなったが、この菌血症が、新型コロナウイルスと大きな関係を持っていることが最新の研究でわかってきたのだ。鶴見大学歯学部教授の花田信弘歯科医師が解説する。

 「2003年に世界で流行した『SARS-1』の時の研究で、コロナウイルスが細菌と混合感染することで重症化することがわかっています。最初にウイルス性肺炎が起き、それに反応した免疫系が異常を起こして正常細胞を攻撃し、そこに細菌がやってきて重症化する-という流れです。ならばその細菌はどこから来るのかと言えば、解剖学的に考えると、口腔に行きつく。つまり、口腔内の細菌が歯周病を経て血管に入り込む“菌血症”が、コロナ感染と重なることで重症化するリスクを高めているのです」

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