記事詳細

【歯周病とコロナ 感染予防を追う】3カ月健診とホームケアが重要 歯と舌の清掃はセットで 自宅でできる口腔ケア、専用マウスピースで除菌する「3DS」 (1/2ページ)

 歯周病に代表される口腔疾患と新型コロナウイルスの関係について検証してきた。口の中の衛生状態を良好に保つことが免疫力を維持し、また口腔内の細菌を血管の中に送り込むことを防ぐうえでも重要であることはご理解いただけたと思う。

 では、具体的にこれから何をすればいいのか。

 「いわゆる3カ月健診とホームケアが重要です」と語るのは東京都渋谷区にある片平歯科クリニックの片平治人院長。それぞれの意義を聞いた。

 「唾液に含まれる善玉菌が歯の表面に繁殖して3カ月ほど経つと、そこを足場にして歯周病菌などの悪玉菌が生着し、バイオフィルムという強固な膜を作って有害性を示すようになる。だから3カ月に1度の定期健診でクリーニングをし、口腔細菌のバランスを安定させることが重要なのです」

 ホームケアとはどんなことなのか。

 「一般的な食後の丁寧な歯磨きはもちろんですが、これに加えて糸ようじやフロスによる歯間の清掃、そして舌の表面を専用の舌ブラシで清掃することが有効です」

 この連載でも触れたが、新型コロナウイルスの受容体が、舌の味蕾(みらい)という器官にあることがわかっている。歯と舌の清掃はセットで行うことで、感染症対策は一気に効果が高まるのだ。

 もう一つ、自宅でできる口腔ケアとして、「3DS(デンタル・ドラッグ・デリバリー・システム」がある。鶴見大学歯学部教授の花田信弘歯科医師が解説する。

 「薬剤を塗った専用のマウストレー(マウスピース)を5分間、歯に装着する除菌法です。1日1回、歯を磨いた後にこれを行うことで口腔内の悪玉菌を大幅に減らすことが可能です。私たちの実験で、高濃度の薬剤で3DSを行ったところ、口の中の歯周病菌がほぼゼロになる、という結果が出ています。新しい生活習慣にぜひ組み込んでほしい」

関連ニュース