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【今から始めよう!70代まで働く健康術】疲れやすい、歩くのがしんどい…原因のひとつ「肺高血圧」にご注意! (1/2ページ)

 長く続いたコロナ自粛から少し解放され、3密に注意しながら久しぶりに外出したものの、すぐに疲れて歩くのがつらい。このような症状には、老化や運動不足、心臓の病気などいろいろな原因があるが、今回は「肺高血圧」を取り上げる。

 「肺高血圧は、生活習慣病の高血圧とは全く異なり、肺の血管が悪くなることで肺動脈の圧力が高まることに関係します。肺高血圧の基準の一つである『平均肺動脈圧が25mmHgを超えた状態』は、すでに肺血管の約7~8割がダメージを受けていることを意味します」

 こう説明するのは、東邦大学医療センター大橋病院循環器内科の池田長生(のぶたか)助教。数多くの静脈血栓症や肺塞栓症、肺高血圧の診断・治療を行っている。

 肺高血圧で肺がダメージを受け続けると、心臓にも悪影響を及ぼし、やがて心不全などで命に関わる。「疲れやすい」「歩くのがしんどい」状態には、老化や運動不足以外の肺高血圧のサインも含まれるのだ。原因となる病気によって肺高血圧は5群(別項参照)に分類され、難病指定されているものも含まれる。

 「肺高血圧を引き起こす原因や病態は多彩です。長時間の座りっぱなしなどで足の静脈にできた血栓が、肺に詰まると肺塞栓になります。その後発症することがある慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH/シテーフ)も、肺高血圧のひとつです」

 シーテフのように、肺動脈が血栓で詰まって血管に対する圧力が上がる場合もあれば、原因不明の特発性肺動脈性肺高血圧症のように、肺動脈の末端の血管の内腔が狭まり、血流が悪くなって肺高血圧になることもある。原因となる病気はたくさんあり、結果として引き起こされる肺高血圧の病態も違う。しかも、診断が難しいことも珍しくない。

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