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【BOOK】吉本闇営業の謝罪会見で感じたこと、伝説の元広報が口を開いた 竹中功さん『吉本興業史』 (1/3ページ)

 昨年、世間を騒がせた吉本興業の「闇営業」問題。この騒動について沈黙を貫いてきたのが同社元専務の竹中功さん。1年の時を経て今、吉本愛に溢れる“伝説の広報マン”が口を開き、吉本興業の未来を占った。(文・高山和久 写真・渡辺照明)

 --本書が生まれた経緯は

 「吉本興業を退社して5年。昨年はお笑い芸人などが事務所を通さず直営業をするという闇営業騒動が起きコメントも求められたのですが、個人的な感想はしゃべりませんでした。あれはコンプライアンス違反。生々しすぎました。1年が過ぎ、雨上がり決死隊の宮迫(博之)くんは吉本に戻らず、ロンドンブーツ1号2号の田村亮くんは相方(田村淳)の事務所に入るなど、あの出来事はいったい何だったのだろうかと思いますね。編纂(へんさん)に関わった『吉本興業百五年史』を読み返し歴史をめくりながら包み隠さず騒動も検証しました」

 --逆に文章の間から吉本愛が伝わってきます

 「小学校1年ぐらいの頃から吉本新喜劇をみて大人になったわけでしょ。そしてホンマに吉本に入っちゃったわけですから愛溢れていますが、お笑い好きのそこらへんの大阪のおっちゃんと一緒だという気持ちですよ」

 --昨年の闇営業騒動での謝罪会見では何を感じましたか

 「タレント(宮迫、田村亮)の会見と、2日後の(岡本昭彦)社長の会見があったのですが、両方とも謝罪になっていないんですね。謝罪とは“誰が誰に何についてお詫びをするか”で、宮迫と亮の会見は誰に謝りたいかが設定できていなかった。泣きながら会社の悪口を言ってどうするのっていうところです。社長の会見も同様で、お詫びをする誰かが見えていなかった。あの会見はファンの皆さんや業界関係者に向けてタレントと一緒に謝らなければいけなかった。5時間20分に及ぶ会見になったのは、大事なことを言っていないからなんですよ。両会見とも『何について』というお詫びのルールに気づいていなかったんじゃないでしょうか。吉本がファミリー、家族というなら子供(タレント)の失敗は親(経営者側)が詫びなきゃアカンでしょ」

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