記事詳細

【元首相主治医が明かす 政治家と病】安倍晋三前首相「病気退任」決断に納得 ストレスと無縁だった細川護煕氏 (1/3ページ)

 菅義偉・新首相が誕生して、早いもので10日余りがたった。病気を理由に退任した安倍晋三前首相だが、その後、病状のほうは落ち着いているようなのでなによりである。いっとき、「病気を理由にした逃亡」とまで批判されたが、「潰瘍性大腸炎」である以上、退任は納得がいくものだった。なぜなら、この病気は寛解が難しく、個人差が激しいからだ。

 安倍氏の場合、公務に支障をきたすところまできていたことは、容易に推察できる。「病は気から」というように、病気が悪化すれば、気力も落ちる。致し方ないことだ。

 なぜ、私がこう思うかと言うと、かつて総理の主治医という大役を仰せつかっていた経験があるからだ。細川護煕氏とは長年の付き合いで、折にふれ健康アドバイスをし、健康診断などを行ってきたが、あれよあれよという間に総理になってしまった。1994年のことだった。

 細川氏の“電話魔”ぶりは有名で、総理になっても変わらなかった。多いときは週に3、4回、秘書も通さずに電話があった。その電話をまだ小学生だった息子が取ったことがあったが、相手が総理だとは絶対に信じなかった。

関連ニュース