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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】「胸部外科」のゴッドハンド 広島大学病院呼吸器外科教授・副病院長、岡田守人さん (1/2ページ)

 肺、食道、乳腺などの「胸部」にある臓器の外科手術の領域で、世界的な知名度を持つ医師が広島にいる。

 広島大学病院呼吸器外科教授の岡田守人医師は、心臓外科と呼吸器外科の世界最高峰の学会とされる「米国胸部外科学会(AATS)」で、年に1人だけ選出される「マスター・サージョン」として今月、世界の胸部外科医に向けてレクチャーをする人物。まさに、日本が世界に誇る胸部外科医-といえる。

 検査機器の精密化と検診の普及を背景に、肺がんが以前よりも小さな段階で見つかるようになった。これに対して外科医には、がんを確実に切除しつつ、肺の機能も温存する「区域切除」とよばれる手術が求められてきている。岡田医師はこうした繊細な手術に、ロボット手術など最先端の技術を駆使して立ち向かい、高い実績を残す。

 メディアで紹介されることも多く、日本全国はもとより海外からも患者がやって来る。また、その高度な技術を学ぶために全国から集まる若い外科医もあとを絶たない。診療、教育、そして研究と、文字通り休む間もない岡田医師。週の半分は自宅に帰らず、教授室の簡易ベッドで仮眠を取るだけだ。

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