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【食と健康 ホントの話】実現間近?個人の遺伝子に合わせた未来食 (1/2ページ)

 現在「食」に関して、技術的な新しい言葉が次々と生まれている。たとえば、細胞を増やして作る「培養肉」や、豆類などから作る「植物代替肉」。さらには「3Dフードプリンター」(後述)や、人工知能搭載のロボットなどによるテーラーメード食(個々人の体質や遺伝子多型に応じた食)なども話題だ。

 「現在はまさに、食のアップデート化が起きていると言えます。さまざまなテクノロジーが食の分野に登場、応用され始めています」と話すのは、世界中の調理科学に通じる、宮城大学食産業学群の石川伸一教授だ。

 私たちは、そのようなフードテック、あるいはスマートキッチンと呼ばれる技術とどのように向き合っていけばいいのだろうか。石川教授に、フードテックの現在と未来予想を語ってもらった。

 まずは現在の例から。健康面では、食事の写真をスマートフォンのカメラで撮影して送ると、人工知能がその料理のカロリーや栄養の摂取量を分析してくれる、という無料サービスをネスレ日本が始めている(ネスレ・ウェルネスアンバサダー)。一人ひとりの食事や体質を分析した上で、栄養アドバイスを行い、パーソナライズ化された商品提案を行う健康サービスだ。

 調理の分野においても、「ネット接続フライパン(ヘスタン・キュー)」が発売されている。ネットとフライパンが接続することで、ガイドに従えば失敗なく作れるというものだ。

 さらには、フライパンで焼くだけでなくさまざまな調理ができる「自動調理IoTロボット」も発売されているという。

 「事前に買っておいたミールキットの食材を入れておけば、帰宅と同時に完成するように設定をしておけます。冷やす機能もついているので、そのまま置いておけます。実際このロボットは、アメリカのコロナ禍において非常に販売数が増えたと聞いています」

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