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【今から始めよう!70代まで働く健康術】予兆なく恐ろしい…“秋の味覚”でアニサキス症 (1/2ページ)

 サンマや戻りカツオなど、旬の魚がおいしい時期になってきた。魚を食べた後に注意したいのが、アニサキスアレルギーという病気だ。

 「アニサキス症は、魚についたアニサキス幼虫という寄生虫による食中毒で、一般的によく知られています。アニサキスアレルギーは、寄生虫は付着していなくても、その痕跡に対して、身体によって、アレルギー反応を起こすのです」

 こう説明するのは、東京医科大学病院皮膚科の伊藤友章(とものぶ)准教授。食物アレルギーの診断・治療を数多く行っている。

 「東京医科大学病院の統計では、大人になって発症する食物アレルギーで、最も多いのは小麦アレルギー。次に多いのがアニサキスアレルギーです。患者数は意外に多いのですが、一般的にはあまり知られていません。命に関わることもあるので注意が必要です」

 小麦アレルギーでは、パンや麺類などの小麦含む食品を食べると、発疹、下痢や腹痛、咳や鼻水、頭痛など、さまざまな症状を引き起こす。ひどいときには、急激に血圧が低下し、意識を失う「アナフィラキシーショック」を伴い、命に関わることがあるのだ。アニサキスアレルギーも同じといえる。

 「アニサキス幼虫を食べなくても、そのフンや、幼虫を取り除いた後の断片など、何かしら関係するものが残っていて、それに対するアレルギー反応が起こるのです。アニサキスアレルギーのような大人のアレルギーは、ある日突然発症します」

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