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連載時のままの手塚漫画を手書き文字、横長で書籍化 「手塚治虫コミックストリップス」

 漫画家の手塚治虫(1989年死去)が70年代に手掛けた新聞連載「タイガーランド」「アバンチュール21」のオリジナル版や、単行本未収録の作品を集めた書籍が11月に発売される。現行の単行本では活字に置き換えられた手塚自身が手書きしたせりふや、カットされた回、こまも連載当時のまま収録しており、貴重な資料となりそうだ。

 書籍名は「手塚治虫コミックストリップス」で3分冊の構成。74年に赤旗日曜版(当時)に連載された動物と人間の共存を描く「タイガーランド」は、幅40センチの横長の1冊に収録され、全話を連載当時の紙面と同じサイズで読むことができる。

 手塚は縦型の単行本化のため、元の原稿を自ら切り貼りし、話や絵を加筆修正、カットしていたという。書籍を企画、編集した濱田高志さんは「オリジナルの原稿が奇跡的に残っていると分かり、横長の原寸大で書籍化が実現した。吹き出し内の手塚先生の丸っこい独特の書き文字からは、当時の雰囲気が伝わってくる」と語る。

 さらに、65年に中日新聞で連載された漫画「どうなるくん」など5作品を初めて単行本に収録した。予約の受け付けは出版社888(ハチミツ)ブックスの販売用ホームページで(価格は1万3200円)。

 ファンにはたまらない逸品になりそう。

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