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【コロナと不安】在宅勤務で営業成績下降「非定型うつ病」に “自己中心的”と誤解され人間関係のトラブルも (1/3ページ)

 生命保険会社営業職のD子さん(女性、20代後半)は、成績優秀者として何度か表彰された社員である。対面接客が得意なD子さんは、ゴルフや食事の付き合いも良く、甘え上手で、ファンになる顧客は多かった。周りに認められ特別な存在でいたいと思う彼女にとって、そのことは大きな自信につながっていたようだ。

 しかし、コロナの影響で在宅勤務中心となり、ズームなどで営業活動や顧客フォローをするようになると、得意な営業スタイルを生かせなくなった。営業成績は下降の一途をたどり、モチベーションも下がっていった。オンラインミーティングでは、彼女を心配した上司から「D子さんならこの状況を打破できますよ」と励まされたが、同僚の前で自分の能力を否定されたように感じ、さらに落ち込んでしまった。そのときは、身体に鉛がつまったような感覚で、立ち上がることさえおっくうな状態だったという(鉛様麻痺)。

 彼女はこの件以来抑うつ状態になり、特に週2回のオンラインミーティングが近づくと心が極端に不安定になった。仕事に必要な指摘や質問をされたのを被害妄想的に受けとめ、激しく反応して泣くこともあった(拒絶過敏性)。

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