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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】前立腺がんに多才な治療 北里大学病院泌尿器科講師・田畑健一さん (2/2ページ)

 標準治療が終わった後の、がん遺伝子診断にも力を入れる。遺伝子検査をすることでターゲットを絞った治療ができる可能性も出てきた。

 「まったく手がなくなった後に遺伝子検査により治験を含む新薬に結びつくケースもある。手を尽くす手段が増えたことは確かです」

 標準治療と遺伝子診断と治験を意識し、つねに「三手先、四手先」を見ながら治療を進めていく。昔だったらできなかった、いまだからこそできる治療を根気強く進めていく。

 「治療薬が続々出てくるし、ロボット手術も新しいアプローチが増えてきた。勉強することは多いけれど、やりがいのある領域です」と前を向く。

 がんの根治性、合併症のリスク低減、性機能温存など、患者のニーズも多様化するなか、田畑医師の挑戦は続いていく。 (長田昭二)

 ■田畑健一(たばた・けんいち) 1972年、神奈川県川崎市生まれ。98年、北里大学医学部卒業。同大医学部泌尿器科学教室入局。2004年、米ベイラー医科大学留学。11年、北里臨床研究センター講師。13年、北里大学医学部泌尿器科講師。日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本臨床腫瘍学会・癌薬物療法専門医、ロボット支援手術プロクター。趣味は野球観戦(広島カープファン)。

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